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産学官でキトサン研究

《宮崎日日新聞 2003年04月11日》

県内企業と宮崎大、宮崎医科大の教官らがグループをつくり、カニの殻などからとれる成分「キトサン」を活用する共同研究に乗り出した。
ごみ焼却施設やめっき工場などを対象に、有害金属などを除去して廃棄物を出さない「ゼロエミッションシステム」の実現を目指す。併せて、健康食品などに用いられるキトサンを低コストで製造する方法も開発する。
このグループは「ゼロエミッションプロセス開発研究会」。キトサンを用いた健康食品製造業のキトサン食品工業(都城市、前田ヒサ子社長)と関連会社のキトサン食品工業(同、前田邦雄社長)、環境関連のビジネス展開を目指す総合建設業の下森建装(同、下森康玄社長)が参加。キトサンを研究している宮崎大工学部の馬場由成教授と宮崎医科大の中島暉助教授、県工業技術センターも加わっている。
同グループによると、キトサンは金属を吸着する働きがあり、これを活用して廃棄物に含まれる有害金属を除去。有用な金属を取り出し、これまで埋め立て処理されていた廃棄物をゼロに近づける。
本県発の技術であるSPG(シラス多孔質ガラス)膜の活用や、焼酎の廃液処理への応用も検討しているという。
さらに、カニやエビの殻から抽出するキトサンの製造法を見直す。工程で生じる廃液から有用物質を回収するなどして、安価な製造方法を確立。
今回のシステム構築に欠かせないキトサンを調達しやすくする。
同グループは、県や経済産業省が公募する共同研究事業に申請中。三年後をめどに、システム構築のめどを立てたいとしている。
今回の共同研究は、国が構築を進める産学官が一体となった産業クラスター(集積)を県内でもつくろうと、宮崎大地域共同研究センター産学連携コーディネーターの武藤弘之・客員教授が仲介して実現した。
武藤教授は「草の根活動的なミニ・クラスターとして始めた。これから輪を広げ、いろんな人に入ってほしい」と話していた。

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